向かって右端がイアン・ミッチェル。写真は1978年に撮影。
1970年代に大人気だった英ポップバンド「ベイ・シティ・ローラーズ」の元ベーシスト、イアン・ミッチェルが米ロサンゼルスで死去、62歳だった。同バンドがフェイスブックの公式ページで9月2日に「とても悲しい。イアン、安らかに」と訃報を発表した。詳しい死因などは明らかにされていない。
イアン・ミッチェルは北アイルランド生まれ。60年代後半から活躍していたベイ・シティ・ローラーズに76年、創設メンバーのアラン・ロングミュアー脱退を受けて加入。ミッチェル以外のメンバーはみな英スコットランド・エディンバラ生まれ。スコットランドの伝統的なデザイン「タータンチェック」を衣装に取り入れ、世界的な人気が社会現象にもなった。
ミッチェル加入後に4枚目のアルバム「青春に捧げるメロディー(Dedication)」を発表。ダスティ・スプリングフィールドの代表曲「二人だけのデート(I Only Want To Be With You)」をカバーし、日米など各国で大ヒット。日本ではその後、Tommy february6(トミー・フェブラリー)が歌った同曲のバージョンが、TBSテレビ「はなまるマーケット」のオープニング曲として使われていた。
ミッチェルはバンド参加から一年足らずで脱退、北アイルランドに戻り、旧友とロックバンド「ロゼッタ・ストーン」を結成して活動。その後ソロ活動や、ベイ・シティ・ローラーズの再結成コンサートなどに参加していた。
「バイ・バイ・ベイビー(Bye Bye Baby)」「サタデー・ナイト( Saturday Night )」などのヒット曲で知られるベイ・シティ・ローラーズはメンバーチェンジを繰り返しながら現在も活動を続けている。創設メンバーのロングミュアーは2018年7月、70歳で亡くなった。