投稿日 : 2020.10.02
【動画解説付き】 iPhoneアプリ GarageBand(ガレージバンド)の使い方「レコーディング編」
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GarageBand(ガレージバンド)は、iPhoneやiPad、Mac OSで使える無料の音楽制作アプリ。楽器演奏や音楽制作の経験がない人でも、直感的に音楽制作ができるよう、さまざまな便利機能が搭載されています。
ここで紹介するのは、iPhone版のGarageBand。iPhoneさえあれば、場所を選ばず好きなときに曲制作が可能です。今回紹介するのは、GarageBandを使ったレコーディング方法。iPhoneの内蔵マイクや付属のマイク付きイヤホン、別売りのデバイスを介すことで、ボーカルやギターなどを録音することができます。GarageBandで打ち込んだトラックに、自身の歌や演奏を録音する場合などに使えます。
GarageBandをはじめる
使用するバージョンは「2.3.8」。お手持ちのiPhoneからGarageBandのアイコンをタップして起動します(アイコンが見当たらない方は「App Store」からも入手可能)。
起動すると以下の画面が表示されるので、画面左側の「曲の作成」、または右上の「+」マークをタップしてスタートします。
歌や楽器を録音「AUDIO RECORDER」
GarageBandを開いたら、「AUDIO RECORDER」という項目までスワイプします。声やボーカル録音用の「ボイス」と楽器録音用の「音源」という2つの項目が用意されているので、目的に合わせて選択します。
「AUDIO RECORDER」には、ボーカル、ギター、キーボード、ドラムなど、各楽器に適したプリセットも用意されているので、複雑な設定なしに録音をはじめることができます。また、ロボットボイスや電話、メガホンを通した声を再現する変わった設定も用意されています。
ギター/ベースアンプを忠実に再現した「AMP」
ギターやベースのアンプを再現したアンプ・シミュレーターで、外部のデバイス(下記参照)を介すことで使用することができます。ギタリストやベーシストなら誰もが知る定番モデルや、各種エフェクター、チューナーも内蔵。さまざまなタイプの演奏に適した多様なプリセットも用意されています。
マイクやギターを録音できる外部デバイス
動画でも触れていますが、iPhone版GarageBandでは、外部デバイス(オーディオインターフェース)を介すことで、普段使っているマイクやギター/ベースを接続できるようになります。現在、安価で購入できるデバイスが、さまざまな楽器ブランドから発売されています。ここでは、その中でも比較的手軽な機種をいくつかを紹介していきます。
※購入の際は、使用しているiPhoneの機種やiOSが対応しているかをご確認ください。
※iPhoneの機種によってはステレオミニプラグとライトニング端子の変換プラグが必要です。
◆マイク/ギター両対応「TASCAM / iXZ 」
iPad/iPhone/Androidに対応したインターフェース。マイクやギター/ベースを接続可能。ファンタム電源(注1)も搭載されているのでコンデンサー・マイク(注2)を接続することも可能。マイク使用時は単三乾電池2本が必要だが、ギター入力時は本体電池無しでも動作する。マイク入力にはマイクプリアンプも搭載。
注1:コンデンサーマイクなどを使用する際、微弱な電流を流して電源を供給するためのもの。
注2:電源供給を必要とするマイク。ライブなどの定番ダイナミック・マイクに比べ、非常に感度が高いため、繊細な音まで拾うことができる。振動や湿気に弱いという弱点も。
■市場価格:4000円前後
■対応:マイク/ギター/ベース
■販売サイト:https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/168011
■公式サイト:https://tascam.jp/jp/product/ixz/top
◆ギター/ベース用デバイス「IK MULTIMEDIA/ iRig 2 」
iPad/iPhone/Androidに対応したギター/ベース用オーディオインターフェース。GarageBandでの使用はもちろん、「AmpliTube FREE」というエフェクターやアンプを再現した付属アプリ/ソフトウェアを使って単体で使用することも可能。入力ゲイン調整用ダイヤルで音量の調整も手軽におこなえる。ギタリスト/ベーシストの間で話題を呼んだ「iRig」(2010年発売)の後継機種。
■市場価格:5000円前後
■対応:ギター/ベース
■販売サイト:https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/201640/
■公式サイト:https://www.ikmultimedia.com/products/irig2/?L=JP
◆ボーカル用デバイス「TC HELICON/ GO VOCAL」
IPhone/iPadやMac/PCなどに対応するポータブル・マイクプリアンプ。ライブの定番であるダイナミック・マイクのほか、ファンタム電源を供給するのでコンデンサー・マイクも使用可能(9V電池駆動)。ボイスエフェクトを含む「GO VOCAL」専用のモバイルアプリをはじめ、サードパーティ製アプリやソフトウェアにも対応。ギター用デバイス「GO GUITAR」も発売中。
※現時点ではAndroid OS未対応(近日対応予定)
■市場価格:5000円前後
■対応:マイク
■販売サイト:https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/262997
■公式サイト:https://www.kikutani.co.jp/itemlist/24857/
ここで紹介したのはほんの一部ですが、市場には多種多様なデバイスがまだまだ存在します。予算や用途に合わせて自分にあった機種を探してみると良いでしょう。
次回はこれまでのまとめ。GarageBandを使った基礎的な曲作りの流れから曲を音源データに書き出すまでを一気に解説します。
【関連のシリーズ記事+動画】
●ドラム編─ガレージバンドの使い方
●キーボード編─ガレージバンドの使い方
●ギター&ベース編─ガレージバンドの使い方