【Beverlyインタビュー】圧倒的なハイトーン・ボイスで聴く者を魅了する、次代の歌姫

フィリピンから来日して４年。圧倒的なハイトーンと芯の強さを兼ね備えた歌声を持ったBeverly（ビバリー）は、作品を重ねるごとに表現の幅を広げてきた。ドラマやアニメ、ゲームなど様々なメディアのテーマソングに抜擢されるなど多面的な活躍を続ける彼女は、９月に開催された配信イベント”Music Gate Vol.3″にも登場。ひとたびステージに乗ればパワフルなパフォーマンスを見せる彼女だが、インタビューでは柔らかな雰囲気を纏っていることに気づかされる。「まだわからない日本語もたくさんある」と言って笑う眼差しの奥にも、真面目でひたむきな性格が見て取れた。

ずっと大好きだったアニメの主題歌を歌うことに

──パワフルな歌声、ハイトーン・ボイスは、どのように身に付けられたのですか？

ありがとうございます。歌は子供の頃から大好きだったけど、恥ずかしがり屋で、人前ではあまり歌えませんでした。でも、母の後押しもあってコンテストに出るようになり、徐々に歌えるようになりました。もともとはメロウな曲やバラードが好きだったんですけど、ある時プロデューサーに「ビバリーは体が小柄なぶん、高い声が出るようになるよ」って言われたんです。それで歌の先生にもテクニックを教えてもらいながら、だんだんと歌えるようになりました。私もびっくりです（笑）。

2017年に1stアルバム収録の「I need your love」がTVドラマの主題歌としてヒットし、ビバリーは「第32回 日本ゴールドディスク大賞 BEST5 NEW ARTIST」を受賞した

──最新曲はダイアナ・ロスとライオネル・リッチーのコンビでヒットした「Endless Love」のカヴァー。Da-iCEの花村想太さんとデュエットになりました。

最初に想太さんと歌えると決まった時に、ハイトーンだけじゃなくて、柔らかい自分も見せたいと考えて選びました。これはフィリピンでもよく歌っていた曲。Da-iCEのコンサートを見た時に、想太さんの声がとてもきれいだったので、いつか一緒に歌えたらいいなと思っていたんです。

──一方、2019年のアルバム「INFINITY」は、ファンキーなディスコ・サウンドが印象的でした。

この作品は、クールな曲だったり、今までのアルバムよりダンサブルな曲が多い作品にしたいなと思って作りました。３曲目の「尊い」のMVでは、岡崎体育さんとのコラボも実現しています。あれはムックルズっていうダンサーさんたちなんですけど、みんなかわいいのに動きはカッコイイっていうギャップが面白くて、オーディションをしてできあがりました。私は笑わずちょっと睨むような感じで歌っているんですけど、みなさんは、後ろで笑っていて（笑）。この曲も含め、全体的にこれまでにないアルバムになったと思います。

──同作に収録した「Again」は、TVアニメ「フルーツ・バスケット」の主題歌になってますね。

「フルーツ・バスケット」はフィリピンにいた時から大好きなアニメなんです。だから、この主題歌が決まった時は嬉しくて、フィリピンの友達に電話しちゃったくらい！　友達もすごくよろこんでくれて、ふたりで興奮していました（笑）。

──いまはコロナでいつものように活動できないと思うんですが、最近はどのような活動をしていましたか？

コロナ禍で外出が思うようにできないので、家でギターの練習をしていました。時間がたっぷりとれたから、すごい成長しましたよ！　いつか楽器を弾きながらパフォーマンスできるようになりたいから、ピアノのレッスンも受けています。歌や演奏、歌詞を通して、私の感じたことを作品にできるようにがんばっています。

ライブ配信イベント『MUSIC GATE』

2020年8月にスタートした、ライブ配信イベント「MUSIC GATE」。さまざまなジャンルの “注目ミュージシャン”たちがライブパフォーマンスを生配信（ライブ後１週間はアーカイブ動画の聴取も可能）。さらにアーティストのインタビュートークなども披露される。次回は10月の開催を予定。出演者などはオフィシャルサイトでチェック。
https://live-gate.jp/

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