投稿日 : 2020.12.28
中原 仁(音楽・放送プロデューサー)が選ぶ2020年のベスト3枚
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音楽・放送プロデューサー
J-WAVEで32年続く長寿番組「サウージ!サウダージ」などラジオ番組の制作をはじめ、CD制作やブラジル録音のコーディネート、コンサートの企画制作、コンピレーションCDや空間BGMの選曲など。DJ、MC、トークイヴェント、執筆も。「21世紀ブラジル音楽ガイド」(2018年 / ele-king books)を監修。
http://blog.livedoor.jp/artenia/
2020年は、デジタル配信でリリースされたブラジル音楽を3タイトル選びました!
Adriana Calcanhotto
『Só』
まずはベテランのシンガー・ソングライター、アドリアーナ・カルカニョットがStay Home期間に毎日、作詞作曲した中から9曲をリモートで録音し、危機を創造へと昇華した意欲作。2020年の象徴として。
Seu Jorge & Rogê
『Night Dreamer Direct-to-Disc Sessions』
俳優としても活躍中のセウ・ジョルジが、長年の共作者でもあるサンバソウルのシンガー・ソングライター、ホジェーとコラボ、アコースティック・スタジオライヴの一発録り。自宅のリヴィングで歌っているような普段着感、2人の友情が快い。アナログ盤も出ている。
Marcelo D2
『Assim Tocam Os Meus Tambores』
90年代から活躍しているカリスマ・ラッパーのマルセロ・デードイス。近年はエミシーダら後輩の活躍の陰に隠れがちだったが、これは気迫の勝負作。同世代から若手まで幅広く共演し、歌心もある。サンバやアフロ・ブラジル音楽をふまえた、ブラジル人にしか表現できないヒップホップだ。