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2021年ブレイク必至!? 要注目の日本人アーティストたち

ブレイク間近の注目アーティストたち12組。ジャンル不問で紹介します。

ステレオガール

東京を拠点に活動する男女混合5人組バンド。往時の英米ロックに影響を受けたサウンドと、気怠げな歌唱が印象的。2020年には初のフルアルバム『Pink Fog』を発表した。ちなみに、ボーカルのAnjuの父は、伝説的パンクバンド「フリクション」のギタリスト、ラピス。また、ベースの大塚理玖の父はディープ・パープルなど海外バンドの英語詞を直訳し、原曲に乗せて歌うという直訳ロッカー「王様」。王様も自身のライブやインタビューでは必ずステレオガールの告知をしているという。


Franz K Endo

2019年頃、ドラえもんのキャラクターを使った奇妙なMADアニメがTwitter上で(多いときで10万件近くリツイートされ)話題になった。その映像の制作者が彼である。こうした創作と並行して彼はトラックメイカーとしても活躍。最近では西村匠のソロユニットthe perfect meとのコラボ楽曲「sad dream from diode’s steps」(2020年)を発表している。また、ベテランバンドSpangle call Lilli lineの新曲「epic」(2021年)MVのアニメーションも担当しており、音楽・映像の両面において注目すべき存在だ。


Laura day romance

2017年に結成された男女ツインボーカルのバンド。2018年にファーストEP『her favorite seasons』を発表し、同年「SUMMER SONIC」に出演。洋楽に影響を受けつつも日本的なポップさを持ち合わせ、いつの時代も愛される絵本や映画のような世界観の音楽を奏でる――という彼らの音楽観どおり、往年の英ギターポップを思わせる音像と日本語詞の折衷がユニーク。


NEE

2017年に結成された、男女混合の4人組ロックバンド。こむぎこ2000がアニメーションを手がけた「不革命前夜」(2020年)のMVは、公開から1週間で40万回近く再生され、約半年を経た現在は500万再生を超えている。同曲は、『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系/2021年1月10日放送)番組内で、川谷絵音(ゲスの極み乙女)が “2020年のマイベスト10曲” に選出し、さらに注目が集まった。


Lucky Kilimanjaro

“世界中の毎日をおどらせる” をテーマに掲げた6人編成のエレクトロポップ・バンド。活動開始は2014年で、2019年に「ROCK IN JAPANフェスティバル」に出演。また、前出の『関ジャム』では音楽プロデューサーの蔦谷好位置が “音楽のプロが本気で選んだ2020年のマイベスト10曲” で「とろける」を6位に選出するなど、今年しっかりと売れる気配は濃厚。


BREIMEN

6人編成のバンド「無礼メン」として2015年に結成されたのち、メンバーチェンジを経て2018年に5人編成のファンク・バンドに。2020年1月には “BREIMEN”に改名。ボーカル・ベース担当の高木祥太はCharaやTENDREなどでもサポートを務める。2020年2月に発売されたファースト・アルバム『TITY』は、70年代から現在に至る「邦ポップスと米ファンク・ソウルの接点」を丹念にすくい取り、現代的なサウンドで提示してみせた力作。


ウ山あまね

2016年に結成されたニューポップユニット「神様クラブ」のトラックメイク・アレンジを担当する周(アマネ)によるソロ活動。2020年10月にはデビューEP『Komonzo』をリリースしており、本作では神様クラブでの “ほのかな不気味さ” をさらに増幅。ノイジーでトランシーな電子音や、ゴリゴリに加工されたボーカルで新たなJポップを作り上げようとしている。


 SPARK!!SOUND!!SHOW!!

大阪出身の4人組バンド。通称「スサシ」。今回紹介するバンドの中では最長キャリア(約10年)。昨年はアニメ作品『アクダマドライブ』のオープニング曲に「STEAL!!」が採用されている。ハードコア、メロコア、ヒップホップ、R&Bなどを取り込んだハイテンションな楽曲が特徴。かつてのハードコアやエレクトロのサウンドや作法を、今の時代でも十分カッコよく聴かせてくれる。


TAKABO

MVでは目元にモザイク。インタビューでも黒目線のようなサングラスをかけている、北九州出身の謎のラッパー。2020年に発表した「SUIYORU」のMVには、舐達麻の3人や阿修羅MIC、孫GONGなど、全国各地のアウトローなラッパーが出演しており、只者ではない雰囲気。ちなみに、彼が世間の注目を集めたのは自曲「ASSHOLE」(2018年)のMV。この映像が撮られたのは福岡県八幡西区にある通称“楠橋城”と呼ばれる建物。「北九州土地転がし事件」で得た利益で建てられたといわれる、曰く付きの物件だ。この城内でTAKABOが、和彫の侠たちに囲まれてラップをするという衝撃的なMV。“普通の人”では到底入れないであろう場所で撮影できる彼は、一体何者なのか……?


田島ハルコ

「ニューウェーブギャル」を標榜するラッパー/トラックメイカー。ソロアーティストとししてだけではなく、6人の女性ラッパーで結成されたギャルサークルZoomgalsでの活動や、valkneeとMarukidoを迎えたゴア×姫トランスの楽曲「未来世紀ギャルニア」でも注目される。同曲の3DCGを用いた“20世紀末的”世界観のMVは話題を呼び、映像やアートワークの評判も高い。女性芸人、3時のヒロインの楽曲とMVも制作しており、その手腕は『美術手帖』(美術出版社)2月号の「2020年代を切り開く ニューカマー・アーティスト100」にも選ばれるほど。


ano

アイドルグループ、ゆるめるモ! の元メンバー。Twitterは46万人、インスタグラムは36万人のフォロワー数を誇り、グループ在籍中から写真集『ANOther』(集英社)を出すなど人気者。グループ脱退後も冠番組『あのちゃんねる』(テレビ朝日系/2020年10月〜)を開始するなど、インディーズ出身のアイドルながら驚きの高待遇。さらに同年、「ano」名義でアーティスト活動も開始し、ソロデビュー曲「デリート」と「Peek a boo」を発表。ソロアーティストとしての期待値も高い。


mekakushe

2014年にヒロネちゃん名義で音楽活動を始め、19歳のときに大森靖子のツアーのオープニングアクトに抜擢されたことでも注目を集めたシンガー・ソングライター。2018年から現在の名義で活動中。少女の日常を題材にした歌詞と、ピアノを基調とした浮遊感のあるサウンドが特徴的で、2020年は3作のシングル「箱庭宇宙/春」、「わたし、フィクション」、「ペーパークラフト」と、EP『うまれる』を発表。また、アイドルグループSAKA-SAMAに楽曲を提供したり、女優の清野菜名が出演する花王「ロリエ」のウェブCMにも彼女の楽曲が起用されており、多方面での活躍が期待されている。

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