2021年3月に95歳を迎えたシンガーのトニー・ベネットが、ステージ上でのライブ・パフォーマンスから引退したことがわかった。
最後のステージとなったのは、2021年8月5日にニューヨークで行ったレディー・ガガとのジョイント・コンサート「One Last Time:An Evening With Tony Bennett and Lady Gaga」。9月以降に他州などで予定していた6公演も取り消し、追加公演も行わないという。
40年以上に渡りマネージメントに携わってきた息子のダニー・ベネットが米ウェブメディア『Variety』に語ったところによると、本人の歌唱自体には問題ないものの会場移動による身体への負担が大きく、医師の指示のもと健康維持のために決断したという。今年2月には、2016年にアルツハイマー病と診断されていたことを本人と家族が明らかにしていた。
なお、トニー・ベネットとレディー・ガガによる2枚目の共作ジャズ・アルバム『Love For Sale』は10月1日(金)に発売予定。ふたりの前作『Cheek To Cheek』(2014年)はグラミー賞最優秀トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバムを受賞している。