2021年11月23日、カリフォルニア州ロサンゼルスのグラミー博物館で開催された第64回グラミー賞ノミネーションのステージ。レコーディング・アカデミーのCEOであるハーベイ・メイソンjr.がスピーチ。
2022年(第64回)グラミー賞の候補作が発表されました。その中からジャズ系のカテゴリー(5部門/全25候補)の作品をピックアップ。部門ごとに試聴リンクつきで紹介します。ちなみに今回「最優秀ジャズ・アルバム賞」ほか「最優秀ジャズ・アドリブ賞」にノミネートしているジョン・バティステは、主要部門を含む最多の11部門に選出されており、今回もっとも注目される候補者のひとり。
この機会に、今年リリースされた “ジャズ傑作アルバム” を総チェックしつつ、グラミー獲得予想をたててみるのも面白いかも。結果発表(授賞式)は、2022年1月31日です。
【ジャズ・カテゴリ 全5部門】
●ベスト・インプロバイズド・ジャズ・ソロ
●ベスト・ジャズ・ボーカル・アルバム
●ベスト・ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム
●ベスト・ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバム
●ベスト・ラテン・ジャズ・アルバム
「ベスト・インプロバイズド・ジャズ・ソロ」候補5作品
優れた即興演奏やソロ・パフォーマンスを讃える賞。アルバムではなく、楽曲(と演奏者)が対象。アドリブ演奏を重視するジャズならではの部門。
◆対象曲:「Sackodougou」
◆ソリスト:クリスチャン・スコット・アトゥンデ・アジュア
◆収録アルバム:『The Hands Of Time』Weedie Braimah
◆対象曲:「Kick Those Feet」
◆ソリスト:ケニー・バロン
◆収録アルバム:『Songs From My Father』Gerry Gibbs Thrasher Dream Trios
◆対象曲:「Bigger Than Us」
◆ソリスト:ジョン・バティステ
◆収録アルバム:『Soul(Original Motion Picture Soundtrack)』Various Artists
◆対象曲:「Absence」
◆ソリスト:テレンス・ブランチャード
◆収録アルバム:『Absence』Terence Blanchard Featuring The E Collective And The Turtle Island Quartet
◆対象曲:「Humpty Dumpty(Set 2)」
◆ソリスト:チック・コリア
◆収録アルバム:『Akoustic Band Live』Chick Corea, John Patitucci & Dave Weckl
>>続いて「ベスト・ジャズ・ボーカル・アルバム」候補作品
【ジャズ・カテゴリ 全5部門】
●ベスト・インプロバイズド・ジャズ・ソロ
●ベスト・ジャズ・ボーカル・アルバム
●ベスト・ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム
●ベスト・ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバム
●ベスト・ラテン・ジャズ・アルバム
「ベスト・ジャズ・ボーカル・アルバム」候補5作品
ボーカル楽曲をメインにして作られたジャズ・アルバムが対象。原則として、新録されたボーカルの割合がアルバム全体の51パーセント以上を占めていることが条件。
『Generations』
ザ・ベイラー・プロジェクト
『SuperBlue』
カート・エリング&チャーリー・ハンター
『Time Traveler』
ニーナ・フリーロン
『Flor』
グレッチェン・パーラト
『Songwrights Apothecary Lab』
エスペランサ・スポルディング
>>続いて「ベスト・ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム」候補作品
【ジャズ・カテゴリ 全5部門】
●ベスト・インプロバイズド・ジャズ・ソロ
●ベスト・ジャズ・ボーカル・アルバム
●ベスト・ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム
●ベスト・ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバム
●ベスト・ラテン・ジャズ・アルバム
「ベスト・ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム」候補5作品
ボーカルを使わず、器楽曲(インストゥルメンタル)で構成されたジャズのアルバムが対象。原則として、新録されたインストゥルメンタル演奏の割合がアルバム全体の51パーセント以上を占めていることが条件。ジャズ部門の中でもっとも歴史が古く、権威ある賞。現在のところ最多受賞者はチック・コリア。
『Jazz Selections: Music From And Inspired By Soul』
ジョン・バティステ
『Absence』
テレンス・ブランチャード Featuring ザ・E コレクティヴ・アンド・ザ・タートル・アイランド・カルテット
『Skyline』
ロン・カーター, ジャック・ディジョネット&ゴンサロ・ルバルカバ
『Akoustic Band LIVE』
チック・コリア, ジョン・パティトゥッチ&・デイヴ・ウェックル
『Side-Eye NYC(V1.IV)』
パット・メセニー
>>続いて「ベスト・ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバム」候補作品
【ジャズ・カテゴリ 全5部門】
●ベスト・インプロバイズド・ジャズ・ソロ
●ベスト・ジャズ・ボーカル・アルバム
●ベスト・ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム
●ベスト・ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバム
●ベスト・ラテン・ジャズ・アルバム
「ベスト・ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバム」候補5作品
大編成のジャズ楽団による重奏(=ラージ・アンサンブル)作品を対象にした部門。楽団名義の作品や、コンポーザーの個人名義作などさまざま。
『Live At Birdland!』
ザ・カウント・ベイシー・オーケストラ Directed By Scotty Barnhart
『Dear Love』
ジャズメイア・ホーン・アンド・ハー・ノーブル・フォース
『For Jimmy, Wes And Oliver』
クリスチャン・マクブライド・ビッグ・バンド
『Swirling』
サン・ラ・アーケストラ
『Jackets XL』
イエロー・ジャケッツ+ WDR ビッグ・バンド
>>続いて「ベスト・ラテン・ジャズ・アルバム」候補作品
【ジャズ・カテゴリ 全5部門】
●ベスト・インプロバイズド・ジャズ・ソロ
●ベスト・ジャズ・ボーカル・アルバム
●ベスト・ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム
●ベスト・ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバム
●ベスト・ラテン・ジャズ・アルバム
「ベスト・ラテン・ジャズ・アルバム」候補5作品
南米音楽の要素を加味したジャズ作品(ボーカル/インストゥルメンタル問わず)が対象。これまでに、サルサやキューバ音楽をはじめ、アルゼンチンタンゴ、ブラジル音楽なども選出されている。
『Mirror Mirror』
イリアーヌ・イリアス With チック・コリア&チューチョ・バルデス
『The South Bronx Story』
カルロス・エンリケス
『Virtual Birdland』
アルトゥーロ・オファリル&ザ・ラテン・ジャズ・オーケストラ
『Transparency』
ダフニス・プリエト・セクステット
『El Arte Del Bolero』
ミゲル・ゼノン&ルイス・ペルドモ