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江﨑文武が選ぶ「2021年のベスト」3作品

江﨑文武
音楽家。1992年、福岡市生まれ。
4歳からピアノを、7歳から作曲を学ぶ。東京藝術大学音楽学部卒業。東京大学大学院修士課程修了。WONK, millennium paradeでキーボードを務めるほか、King Gnu, Vaundyなど数多くのアーティスト作品にレコーディング、プロデュースで参加。映画『ホムンクルス』(2021)をはじめ劇伴音楽も手掛けるほか、音楽レーベルの主宰、芸術教育への参加など、さまざまな領域を自由に横断しながら活動を続ける。2021年、ソロでの音楽活動をスタート。

セカンドシングル『常夜燈』が、2021年12月1日(水)より配信リリース。本楽曲は、そのタイトルが意味するとおり、闇夜にともる一灯の明かりを主題として制作された、江﨑一名の演奏によるピアノ楽曲。

幻想的で美しくも、同時に郷愁を漂わせる旋律が、深く静かな夜、一灯の明かりとして人々を見守り、包み込む。前作『薄光』に続き、人々の日常の傍にある優しい光が描かれている。ジャケットはデザイナーの佐藤裕吾、録音・ミックスはサウンドエンジニアの佐々木優が担当。マスタリングはベルリン在住のエンジニア、Zino Mikorey が手がけた。

The Vernon Spring
『A Plane Over Woods』

元エイミー・ワインハウスのツアーピアニスト: Sam Besteのソロプロジェクト。Hejiraというソウルバンドを組んでいたり、ロンドンのR&B/SOUL/JAZZのシーンと積極的に交流していたりと、その活動からもどこかシンパシーを感じるアーティストです。「とにかく自分のためだけの音楽をやっている」印象で、内省的なサウンドを追求する姿勢に強く共感しました。


Jamire Williams
『But Only After You Have Suffered』

サウンドメイキングのみならず、ビジュアルも含め独自のスタイルのあるドラマーとして長年リスペクトしています。WONKの初ライブでもリーダー: 荒田洸の選曲でJamireのナンバーをカバーしました。ソロ活動は長らく休止していたのですが、待望の新譜リリース。ポストクラシカルやエレクトロニカ、アンビエントの要素も強く、参加ミュージシャンのラインナップからも、改めて音楽的素養の深さと広さを感じます。


Hiatus Kaiyote
『Mood Valiant』

こちらもかなり初期から追っているバンド。ボーカルの癌が発覚するなど大変な数年だったようで、6年ぶりの新譜です。弦の使い方だったりピアノの音の処理だったり、相変わらずディティールがニクいなあと思います。Flying Lotus率いるレーベル:Brainfeederに移籍したのも、これからグッとこのシーンが動きそうな予感がして、身の振り方も含めて素敵だなあと思います。

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