投稿日 : 2021.12.29

石若駿が選ぶ「2021年のベスト」3作品

石若駿

石若駿

打楽器奏者。1992年北海道生まれ。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校打楽器専攻を経て、同大学を卒業。卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。リーダープロジェクトとして、Answer to Remember、SMTK、Songbook Trioを率いる傍ら、くるり、CRCK/LCKS、Kid Fresino、君島大空、Millennium Paradeなど数多くのライブ、作品に参加。近年の活動として、山口情報芸術センター[YCAM]にて、音と響きによって記憶を喚起させることをテーマに、細井美裕+石若駿+YCAM新作コンサートピース「Sound Mine」を発表。アッセンブリッジ・ナゴヤにて、旧・名古屋税関港寮全体をステージとした回遊型パフォーマンス「石若駿×浅井信好ライブセッション」を行う。山本製作所100周年記念モデル「OU-オウ」のPV、フィガロジャポン新連載 山田智和監督「虹の刻 第15章」のオンラインスペシャルムービー、ドキュメンタリー映画『建築と時間と妹島和世(監督・撮影 ホンマタカシ)』、NHKオーディオドラマ『屋上の侵入者』の音楽や、LOEWE 2021年秋冬プレコレクション キャンペーンムービー『LOEWE FW21 | 「幸せ」の探索。(ナカジマユウ監督)』、NIKE『Jordan – Tokyo Fearless Ones(山田智和監督)』ショートムービーの音楽を手掛ける他、映画『恋する寄生虫』、アプリ『RoadMovie+』へ楽曲提供をするなど、活動は多岐に渡る。海外アーティストとの共演も多く、これまでに、Kurt Rosenwinkel,Jason Moran,Federico Casagrande,Tony Allen、James Francies,John Scofeild,Taylor McFerrin,Peter Evans,Fabian Almazan,Linda Oh,Richard Spaven,Corey King,の来日公演に参加。

Matthew Stevens
『Pittsburgh』

僕の青春アイドル的なギタリスト、マシュースティーブンスのソロギター作品です。ジャズギタリスト的には異彩を放ち続けていますが、テクニックはもちろん、ソロギターのために練られた幾千ものアイデアが散りばめられたアルバムフルで聴いて全く飽きない一枚です。


Snail Mail
Valentine

待望の2ndアルバムです。1枚目からファンでしたが、今回のアルバムでは彼女の声の特徴を彼女自身が存分に活かして、それを楽しんでいて、確立させるパワーを感じて凄いなぁと思いました。ツボな曲は「Headlock」と「Light Blue」、「Glory」。


Shai Mastro
Human

YouTubeでこのバンドを観るのが好きです。それぞれのプレイヤーのスキルがとても高く、加えてとても奇跡的な美しい瞬間が多発していて、なんてバンドだ!と思いました。ECMのこちらのアルバムもそういった瞬間が収められています。ジャズのスタンダードでよく演奏される、「In a Sentimental Mood」のアレンジは秀逸で、未来の音楽家へのレベルの底上げを提示したように感じました。