投稿日 : 2022.06.13 更新日 : 2022.08.26

NYの伝説的レコードショップのドキュメンタリー|映画『アザー・ミュージック』9月全国公開

アザーミュージック

1995年に開店し、2016年6月25日に閉店した米国ニューヨークの伝説的レコードショップ「アザー・ミュージック(Other Music)」の 21年の歴史を追いかけたドキュメンタリー『アザー・ミュージック』が、2022年9月上旬より、シアター・イメージフォーラムほか全国にて公開。

舞台はニューヨーク、マンハッタンのイーストビレッジ。一介の音楽ファンであったクリス・ヴァンダルーと友人のジョシュ・マデルは1995年にレコード店「アザー・ミュージック」をオープンする。音楽ファンを唸らせる圧倒的な品揃えを誇るこの店は、ミュージシャンや画家、映画監督、俳優などさまざまな人々が集い、音楽や芸術、人生について語り合い、新たなムーヴメントが発生するコミュニティでもあった。

そこから数々のバンドが結成され、新たなレコード会社が誕生し、のちにブレイクするアーティストたちの活動拠点になっていった。そんなレコードショップがいかに誕生し、そして、なぜ閉店するに至ったのか。

監督は、「アザー・ミュージック」で働いていたロブ・ハッチ=ミラーと、その常連客であったブロマ・バスー。かつて「アザー・ミュージック」で出会い結婚した、気鋭の映画監督二人が閉店の報せを聞き、撮影を開始。その後、同店に関する資料を綿密にリサーチし、3年の歳月をかけて関係者への取材を行い、完成させたのが本作である。

映画では、ヴァンパイア・ウィークエンド、アニマル・コレクティヴ、ザ・ナショナル、ギャラクシー500、デペッシュ・モード、レジーナ・スペクター、TV オン・ザ・レディオ、インターポール、ヤー・ヤー・ヤーズ、ル・ディグラ、そして俳優のベニチオ・デルトロといった「アザー・ミュージック」の常連客でもあったミュージシャンたちが出演。同店の果たした役割や思い出を愛情たっぷりに語る、また、さまざまな人種と国籍で構成される個性豊かなスタッフたちや、音楽ジャーナリスト、ファンたちの証言も見どころだ。

さらに、ニュートラル・ミルク・ホテル、モグワイ、ザ・ラプチャー、ヴァンパイア・ウィークエンドなど、狭い店内で頻繁に行われていたインストア・ライブでの熱気と親密さに溢れたライブなど、貴重な映像を多数使いながら、その創業から閉店に至る波瀾万丈な21年間の歩みが、多角的かつ多層的に綴られる。

すでに公開された予告編では、インストアライブでのヴァンパイア・ウィークエンド「A-PUNK」、ニュートラル・ミルク・ホテル「Two-Headed Boy」の音源に乗って、音楽にあまりに詳しいためミュージシャンからも恐れられていたスタッフや店内の様子が映されている。

アザー・ミュージック

2022年9月上旬 全国公開予定
[監督・製作]プロマ・バスー、ロブ・ハッチ=ミラー
[編集]グレッグ・キング、エイミー・スコット
[撮影]ロブ・ハッチ=ミラー、プロマ・パスー、マイク・ロセッティ
[アニメーション]マルコム・リズート、スペンサー・ガリソン
[音楽監督]ドーン・サッター・マデル/アゴラフォン
[音楽監修]ティファニー・アンダース
[プロデューサー]デレク・イップ、エメット・ジェームズ
[出演]クリス・ヴァンダルー、ジョシュ・マデル、トゥンデ・アデビンペ(TV オン・ザ・レディオ)、ジェイソン・シュワルツマン、JD サムソン(ル・ディグラ)、マット・バーニンガー(ザ・ナショナル)、レジーナ・スペクター、マーティン・ゴア(デペッシュ・モード)、ベニチオ・デル・トロ、オノ・ヨーコ、アニマル・コレクティブ、ニュートラル・ミルク・ホテル、ヴァンパイア・ウィークエンド