カルチャー誌『BRUTUS(ブルータス)』の特集号「山下達郎の音楽履歴書 TATSURO’S MUSIC BOOK」が2022年6月15日(水)に発売。6月22日に11年ぶりのアルバム『SOFTLY』を発表する山下達郎の今まで語られることのなかった全仕事を徹底的に取材した内容になっているという。
山下達郎の50年近いキャリアには、よく知られている名曲以外にも作曲、編曲、コーラス、プロデュースなどを手がけた楽曲が膨大に存在。本書は、その作家としてのキャリアに合計8時間を超えるインタビューで徹底的に迫った内容になっているという。聞き手は随一の山下達郎マニアで知られ、音楽愛と豊富な知識に定評のあるクリス松村。
ほか、山下達郎との仕事を細野晴臣、矢野顕子、鈴木雅之、大貫妙子、林哲司という日本を代表するミュージシャンが語り、BOOK in BOOKでは、新作『SOFTLY』の全15曲を15人のミュージシャンが1曲ずつ詳細に読み解いたレビューを掲載。
田島貴男(Original Love)/tofubeats/尾崎世界観(クリープハイプ)/Rei/角舘健悟(Yogee New Waves)/関口スグヤ/寺尾紗穂/鳥居真道(トリプルファイヤー)/横山剣(クレイジーケンバンド)/岸田繁(くるり)/澤部渡(スカート)/曽我部恵一/冨田ラボ(冨田恵一)/一十三十一/ヒャダイン
また、特別付録は作曲・編曲・コーラス・プロデュースを手がけた楽曲の全仕事リスト。今回初公開となる山下達郎本人が制作したリストを元にBRUTUS編集部が構成したもので、ファンのみならず音楽好きにとって永久保存版の一冊となりそうだ。
■編集長コメント
「もうちょっと、話しましょうか」。
クリス松村さんとの6時間にわたる対談のあと、 達郎さんの口から出た言葉です。 特集にすべて掲載するにはまだ内容が足りないのでは、 そう案じて自ら申し出てくださり、急遽、 翌日に延長してさらに2時間、 お話を伺わせて頂けることになったのです。 思えば企画書とともに「丸ごと1冊山下達郎特集をつくりたい」 とお願いしに行った時も、達郎さん自ら「 もっと他にない企画にしましょうよ、 多くの人に楽しんでもらえるような」 とさらに何度か綿密な打合せをさせて頂けることになったのでした 。思えば「なるべく達郎さんに負荷をかけないように」 と編集部が過剰に気を遣っていたのかもしれません。 そうして新譜制作とツアーの間の貴重なお時間を頂きながら作った
特集はまさに「山下達郎全仕事」であり、 日本のポップスの歴史が凝縮された1冊に仕上がりました。 そして、対談で何度も感じた、 少しでも良いものをつくるために時間と手間を惜しまず全身全霊を 捧げる姿勢というのは、 まさに今回の特集への向き合い方にも通じるところがあったのです 。 プロフェッショナルとしての山下達郎という人間の凄さを間近に見 させて頂き感動すると同時に、ますますファンになりました。 コアな山下達郎ファンが読んでも、 最近のシティポップブームで聴き出した若い方々にも楽しんでいた だけるような、完全保存版ができあがったかと思います。 どうぞお楽しみください。 田島朗(ブルータス編集長)
掲載誌 :BRUTUS(ブルータス)
出版社 :株式会社マガジンハウス
特集名 :「山下達郎の音楽履歴書 TATSURO’S MUSIC BOOK」
発売日 :2022年6月15日(水)一部発売日の異なる地域があります。
特別定価:880円(税込)
全国の書店、コンビニエンスストア、ネット書店で販売