高山 聡
清澄白河Café GINGER.TOKYOオーナー、中央エフエム・パーソナリティ
清澄白河にあるカフェめし屋という場を利用し、レコード・書籍の販売やトーク・イヴェント等を介してローカル・カルチャーとサブカル近現代史の情報発信をしている。また、全曲アナログ・レコードでプレイする中央エフエム「さらまわし・どっと・こむ」のパーソナリティも務める。文化センター講師など付随活動多数。
The Interrupters
『In The Wild』
エイミー・インターラプターの圧の強い声と、ビヴォ―ナ3兄弟のDNAレベルで息の合った演奏が魅力的なスカ・パンク・バンド。コロナ禍、ロシアの軍事侵攻、記録的な円安と物価高など、2022年の「やってらんねーぜ」的空気感に恐ろしくハマってしまった。「Raised By Wolves」必聴!
Brad Mehldau
『Jacob’s Ladder』
R&B融合ジャズとはベクトルが違う新規性、彼一人でジャズという音楽の可能性を100倍広げている。同時に聴く側の柔軟さも試される。マーク・ジュリアナやベッカ・スティーヴンスなど、現代の最先端を走る連中が全力で楽しんで参加しているように思える。ディテールに宿る知性も魅力。「Herr und Knecht」必聴!
Taj Mahal & Ry Cooder
『Get On Board』
約50年ぶりの共同作業とは思えないリラックス・ムードが必然と思える楽しさ。明るいピエモンテ・ブルースの背景を理解していなければ作れないアルバム。多くを知るからこその苦労があったのではないか。学究的でない、肌で感じる音楽の歴史が語れるお二人ならではの一枚。全曲必聴!