80年代に青春を過ごした世代の胸を熱くする若く美しい女性ロッカー。86歳にして枯れた円熟味を増す本物のブルースマン。脳天を痺れさせる美メロで世界中を熱狂させるヘヴィメタルバンド。音楽に浸る喜びを実感させてくれた3枚を選びました。長く愛聴していくであろう名盤です⭐
とっしーバーテンダー・DJ・経営者
「音楽を『聴く』から『体験する』にアップデートする」をコンセプトにした『ロックバー叫び』を2018年に開店する。雑誌「BURST」編集者/ライブハウスマネージャー/日本酒酒蔵/フェティッシュバーバーテンダーという異色の経歴によって築かれた独特の世界観を背景に、世界中のロックフリークに満足してもらうべく鶯谷で気を吐き続けている。
夢は「ロックバー叫び」を日本一のロックバーにすること。
Chez Kane
『POWERZONE』
80年代からタイムスリップしてきたような楽曲群に度肝を抜かれた1枚。Heartのアン・ウィルソンや、映画Streets of Fireのダイアン・レインに夢中だった世代の胸を熱くする“あの頃”のハードロックが、これでもかと詰め込まれています。某金融会社の懐かしいCMに似た、メンバーがパワフルに躍動する『Love Gone Wild』のPVは必見。
Buddy Guy
『The Blues Don’t Lie』
86歳になったブルースマンの新譜を聴けることが、コロナ禍においてどれだけ励みになったかは筆舌に尽くし難いです。老いてなお円熟味と深みが増す歌声とギタートーンは、着こまれたヴィンテージレザージャケットのように美しい。ブルースに人生を捧げた偉人の『Blues don’t Lie』という言葉を噛み締めながら、バーボンを飲む至福の夜を何度も過ごしました。
ARCH ENEMY
『Deceivers』
コロナ禍で活動休止を余儀なくされていた鬱憤を爆発させたかのような、エネルギーに満ち溢れた1枚。この新譜を掲げて世界中のメタルフェスに出ている様子を今夏は配信で何度も観ましたが、ヘヴィメタルの熱量と恍惚感に感動の涙が出ました。来年春先の日本ツアーに備えてもっともっと聴き込んでいきます。