投稿日 : 2022.12.29
松本圭祐(Bar Meijiu 店主)が選ぶ「2022年のベスト」3作品
松本圭祐
Bar Meijiu 店主
Bar Meijiu:2010年開店。オープン当初から禁煙のバーとして営業し、オリジナルカクテルやノンアルコールカクテルを提供。音楽はジャズを中心に幅広いジャンルのレコードを揃え、ヴィンテージオーディオで再生。
Bugge Wesseltoft
『Be Am』
ノルウェーのジャズミュージシャン、ブッゲヴェッセルトフトによるパンデミック禍で制作されたソロピアノアルバム。不安や孤独の中に希望を見出していくように紡がれるブッゲのピアノは、まるでひとつの物語のように美しく、心を奪われる。
Masako Ohta / Matthias Lindermayer
『MMMMH』
ドイツミュンヘンで活動するジャズグループ “fazer”のトランペッターでもあるマティアスリンドメイヤーと、同じくミュンヘンで活動しているピアニスト太田雅子によるデュオアルバム。滋味深く、どこか物憂げなトランペットに寄り添うように奏でられるピアノは静謐ながらとても煌びやかに輝いている。
Pan-American
『The Patience Fader』
元Labradfordのマークネルソンのによるソロギターインストゥルメントアルバム。幾重にもオーバレイされたラップスティールギターの音色と、ささやかなストリングスによる演奏は、アトモスフィアリックに、まるでアメリカの原風景の中を漂っているように静かに深く響きわたっている。