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パンス(ライター/DJ)が選ぶ「2022年のベスト」3作品

パンス

パンス
ライター、DJ、年表作成
テキストユニット “TVOD” で活動。『ポスト・サブカル焼け跡派』、『政治家失言クロニクル』などの著書をTVODとして上梓。 ほか『アジア都市音楽ディスクガイド』の監修も手がける(菅原慎一との共同監修)。2021年には、1968~2020年の社会/文化史をB1サイズポスター4枚にまとめた『年表・サブカルチャーと社会の50年』(百万年書房)をリリース。近現代全てを把握するべく現在も増量中。

Salamanda
『Ashbalkum』

韓国のデュオ。すでに日本のフェス「FRUE」にも出演し人気は高まるばかり。一聴するとミニマル/アンビエントを基調としているが、本人たちがオールジャンルの選曲で楽しませるDJでもあることからか、じつはさまざまなジャンルがハイブリッドされた巧みなサウンド。挟み込まれるレゲトン的なリズムが効いている。


The Dengie Hundred
『Brackenbank』

 心地よい寂しさに包まれる。英国のブラックウォーターのメンバーによるソロLP。たどたどしいピアノと声、遠くで鳴っているかのようなドラムマシン。80年代初頭のチェリー・レッドのコンピにあったような、地味だけど強烈な前衛精神が見え隠れしている。シルクスクリーン印刷のジャケットも美しい。


Le Petit
『Le Petit』

Alicia CarreraとDonato Dozzyのレーベルからの1枚。ダブ・テクノの歴史を更新している。見知らぬ地方に伝わる儀式をうっかり覗いてしまったかのようなサウンドスケープ。展開されている音は壮大なのに極めてパーソナルな表現に聴こえる不思議さがある。現状アナログオンリー。

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