内山結愛
2019年5月1日に結成されたアイドルグループ RAYのメンバーとして活動中。ソロ活動も積極的に行っており、2019年4月よりTotal FeedbackにDJとして複数回出演。noteで毎週ディスクレビューを執筆し、Twitterでは「#内山結愛一日一アルバム」のハッシュタグで、古今東西のアルバムを毎日紹介。また、ゲストとを迎えて音楽愛を語り合うイベント「内山結愛のB2BtoU」を開催するほか、WEBメディア『TOKION』にて「内山結愛の『初聴き和モノレビュー』」も連載中。
くだらない1日『rebound』
激情ハードコア、ポストロック、マスロックなど様々な音楽要素を自由自在に取り入れながらも、EMOへのこだわりと愛は譲らない、負けないぞ、という強い意志を感じる。エモリバイバル的な激しくも繊細なツインギターの絡みに悶え、感情溢れ出す歌声は強く胸に響き、シュールな曲のタイトルに、笑いながら涙する一枚。
明日の叙景『アイランド』
ブラックメタルをポップスに寄せるのでは(またその逆でも)なく、ブラックメタルを拡大・再解釈する形で見事に「J-POPとブラックメタルを融合」した一枚。ドラムはもはや機関銃だし、魂のシャウトと共鳴するようにギターは慟哭し、歌う。一体感のある演奏が生み出す爆発力、ドラマチックな展開は、無敵だと思った。
ウ山あまね『ムームート』
聞いたことのない音と出会える、図鑑のような音楽。360度立体的に攻め立ててくるような音の臨場感、凶暴でグロテスクなハイパーポップサウンドと、メロディの親しみやすさとの絶妙なバランス、喧騒を軽やかに舞う歌声。カオティックでありながら、どこか冷静さがあり、そこに確かな知性と上品さ、キュートな遊び心を感じる。