霜田明寛
WEBマガジン『チェリー』編集長
1985年生まれ・東京都出身。早稲田大学商学部在学中に執筆活動をはじめ、『面接で泣いていた落ちこぼれ就活生が半年でテレビの女子アナに内定した理由』(日経BP社)など3冊の就活本を出版。企業講演・大学での就活生向け講演にも多く登壇する。ジャニーズタレントの仕事術とジャニー喜多川氏の人材育成術をまとめた4作目の著書『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)は3万部のヒット。自身が編集長を務める『永遠のオトナ童貞のための文化系WEBマガジン・チェリー』のほか、週刊新潮、週刊女性、日刊ゲンダイ、文春オンライン、現代ビジネス、東洋経済オンラインなど多様な媒体に寄稿。
二宮和也『〇〇と二宮と』
二宮和也の表現者としての底知れなさが感じられるカバーアルバム。頑張る人への応援歌だったV6の「HONEY BEAT」は、二宮を通すと25年の活動を終えリスタートする先輩を優しくねぎらうアンサーソングにも聞こえる(同じ曲なのに!)など、曲の新解釈をも提示してくれる。嵐のファンクラブ会員だけ買えるという販売方法も粋。
ENDRECHERI
「1111111 ~One Another’s Colors~」
シンガーソングライターとしてのデビューから20周年を迎えた堂本剛が、今年リリースした3枚のデジタルシングルのうちの2枚目。「多様性」という言葉が連呼されるようになる遥か前から、自分の思うように生きることの大事さを説き続けてきた剛は、この曲の冒頭でも「誰もが自分の色を生きる 未来が欲しい」と訴える。打ち込みで作られた楽曲にラップも挿入され、歌詩の意味の深さと音としての心地よさが高次元で融合している1曲。
トニーフランク「喫茶店のモーニングで」
R-1ぐらんぷり準優勝経験もある芸人・トニーフランク。ライブで観客の話を聞いて即興で作る曲や男性ブランコのライブに提供する音楽のクオリティーの高さは、もはや吉本興業所属のシンガーソングライターといっていいほど。『ダウンタウンDX』のエンディングテーマにもなったこの配信シングルは、高尚な人間観をポップに落とし込み、人々の現状ではなく姿勢を肯定する珠玉の1曲。