音楽ジャーナリストの小川隆夫が新著『ジャズ・クラブ黄金時代 NYジャズ日記1981-1983』を上梓。2023年11月25日に発売される。
本書は、著者が1980年代初頭に留学先のニューヨークで書き留めた、膨大な「ジャズ・ライブ鑑賞メモ」をもとに構成。当時、著者は現地の大学病院に医師として勤務しながら学び、本場のジャズを探求し、子育てにも奔走。そんな日々の記録が本書には詰め込まれている。
80年代の初頭、ニューヨークのクラブでは、大ベテランから旬のトップ・スター、そして新たな才能たちが混然となって、活発に共演やセッションを繰り広げていた。そこには、まだビジネス化されていない “ゆるさ” があり、ミュージシャンたちも奔放に独自のジャズを模索。そんな様子を著者はつぶさに観察し、600本以上におよぶライブの克明なメモを残していた。さらに当時の広告やチケットなども保存し、これらを本書に反映。また、ウィントン・マルサリスら多くのミュージシャンとの交友録も盛りこんだ、リアルで鮮やかなドキュメンタリーとなっている。
ジャズ・クラブ黄金時代 NYジャズ日記1981-1983
小川隆夫 著
A5判(上製)/704頁/定価3,740円(税込)/11月25日発売