ジャズドラマーのサニー・マーレーの訃報がEremite Recordsによって伝えられた。享年81歳。死因は明らかにされていないが、パリ郊外の自宅で12月7日に亡くなったという。
オーネット・コールマンやアルバート・アイラー、セシル・テイラー等とともにフリー・ジャズの礎を築いたマーレーは、1936年米オクラホマに生まれ9歳でドラムを始める。
1956年、ニューヨークへ移住したマーレーは、ビバップ・ドラマーとしてキャリアをスタートし、ロッキー・ボイドやジェームス・ムーディ、ジャッキー・マクリーンなどと共演を重ね、1962年にはセシル・テイラーの『The Early Unit 1962』に参加。
1965年にはアルバート・アイラーのアルバム『Spiritual Unity』に参加し、バンドリーダーとしても『Sonny’s Time Now』など自身の名義で複数のアルバムを残した。2008年にはマーレーの半生を描いたドキュメンタリー『Sunny’s Time Now』も制作されており、2009年にはギタリストのマーク・オレアリーとともにアルバム『Ode to Albert Ayler』を発表している。
2012年に発行されたジェイソン・ワイス著『Always In Trouble: An Oral History of ESP-Disk’, The Most Outrageous Record Label in America』でマーレーは「ジャズ・ミュージシャンであることを誇りに思うよ。こんな歴史を持っていることを誇りに持たなければ」と語っている。
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