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須永辰緒が「ハイエンド・オーディオのレコードバー」オープンへ─ クラウドファンディングも進行中

DJ/音楽プロデューサーの須永辰緒がミュージックバーを開業する。店の仕様は、アナログ・レコードをハイエンド・オーディオで楽しめるというコンセプトで「クラブを卒業した大人が、レコードから流れるジャズやアコースティックな音楽に優雅に浸れる時間を提供したいと思っています」と語る。

昨年に “DJ活動40周年” を迎えた同氏の、音楽と音響に対する知見はもちろん、所有する膨大な数のレコード(倉庫に眠っている盤も多数)もここで披露されることになる。

今まではダンス”  “キュレーションを軸に選曲をしていたため、じつは聴いていないレコードがたくさんあります。ピアノ・ソロなどもそうです。かねてから、ある程度時間が取れるようになったら一日中レコードを聴いていたい、という妄想は常々持っていました。でもどうせ一日中レコードを聴くなら居場所を、バーを作りそこで聴いてみるというのはどうだろう? と思ったのがこのレコード・バーを作るに至った大きな理由です」(須永辰緒)

店の所在地は駒沢(東京都世田谷区)。都内屈指の緑地面積を誇る駒沢公園に隣接し、ミュージシャンをはじめ多様なジャンルのアーティストやクリエイターたちが数多く居住するエリアだ。近隣には有名なカフェや飲食店も軒を連ねるが、じつは「深夜に立ち寄れる大人のバーが少ない」という声があることも出店の動機のひとつ。かつて須永は渋谷の名店「オルガンバー」の発足(1995年に開業)に携わっているが、あの時と似た心情もあるという。

深夜営業する音楽系の小箱が皆無だった渋谷宇田川町でオルガンバーを立ち上げた時のように、この街でそんな新たな冒険をしてみたい。帰宅前の一杯をかさねる貴重な時間をお酒と音楽をこよなく愛する皆様と共有したいと思っています。お店の名前はmoderno ~Keep Going, TOKYO~としました。Keep Goingとはかっ飛ばせ!東京のような意味合いです。コロナ禍を抜けニューノーマルな日常を楽しみたいという思いも込めています」(須永辰緒)

この物件はもともとバーの店舗であったため “居抜き”の状態で確保した。とは言え、新たな設備工事や飲食器類、厨房機器の入れ替えも必要で、資金調達のためにクラウドファンディングにもエントリー。そこには「店の存在を広く知ってもらうため」という狙いもあるようだ。

友人が趣味で営んでいた居抜きの店舗を買取りますが、ほとんど開けていなかった店舗ですので新規開店状態で綺麗なままです。しかし大掛かりな改築の必要がないとはいえバー営業にするためにはマイナーチェンジすることが山ほどあります。準備した資金ではそれらに必要な意匠工事、設備工事、厨房器具、グラス類、その他施工などの設備投資面が足りません。開業資金としてその一部をクラウドファンディングで集められたらと思っています

今回のクラウドファンディングの支援者には、オリジナルマグネットステッカーや、「STE100」会場限定販売Tシャツ+オリジナルマグカップ、特製の「7インチレコード用スリップマット」、店内掲出用アクリルパネルへの氏名記載、キープレコード棚の永久開放プランなど、金額に応じた多彩なリターンが用意されている。

※文中の発言は「CAMPFIRE」より抜粋

moderno ~Keep Going, TOKYO~

〒154-0012世田谷区駒沢5-16-9 トゥーズビル1F

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